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アーカイブ:詳細 2025年    .


第342回『ポトフ 美食家と料理人』
 ●上映日:2025年
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第341回『ルイス・ウェイン 生涯愛した妻とネコ』
 ●上映日:2025年
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第340回『チーム・ジンバブエのソムリエたち』
 ●上映日:2025年
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第339回『あまろっく』
 ●上映日:2025年
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第338回『いつかの君にもわかること』
 ●上映日:2025年
 ※ 準備中です。


第337回『ふたりのマエストロ』
 ●上映日:2025年
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第336回『燃えあがる女性記者たち』

第336回『燃えあがる女性記者たち』 ●上映日:2025年3月 埼玉会館

 ●上映日:2025年
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第336回『燃えあがる女性記者たち』 ●上映日:2025年3月 埼玉会館

ゲスト:山田みうさん(朝日新聞社さいたま総局記者)

テーマ:女性記者にきいてみよう!

 

2025314日『燃えあがる女性記者たち』のアフターセミナーを開催しました。

この作品は、インド北部のウッタル・プラデーシュ州で活躍する、女性だけの新聞社カバル・ラハリヤ(“ニュースの波”という意味)についてのドキュメンタリー映画です。この新聞社は2002年、カースト外の「不可触民」として差別を受けるダリトの女性たちによってつくられました。経済格差が大きく保守的と言われている地域で、彼女たちは農村が抱える問題や地方自治の問題、女性差別が深く関係しているレイプ等の犯罪などを報道しています。

 

ゲストの山田さんの出身は、三重県。田舎で育ったという彼女は大学生になって初めて東京に出てきたそうです。生まれ育った地域では、「女性は地元で結婚して子どもを育てて、という人が多かったので、東京では働き続けている女性が多くて驚いた」とのことです。そこで山田さんは大学の先輩たちで記者をしている人たちの話などを聞き、いろいろな立場の声、特に届きにくい社会的弱者の声などを伝える記者という仕事に魅力を感じこの仕事を選ばれたそうです。と同時に、「この作品の女性記者たちのように厳しい状況で働いているわけではないので簡単に比較はできませんが…」と前置きしたうえで、彼女たちの記者としての真摯な姿勢「ジャーナリズムは民主主義の源」(主任記者ミーラ)等に共感し、自分もそのような気持ちを持ち続けたいとお話されました。

 

また、この作品では、紙媒体からスタートした新聞社がデジタルメディアに移行しスマートフォン操作等に奮闘する女性記者たちの姿を描いています。山田さんは、「時代の流れをみてもメディアのデジタル化は必要なこと。ニュースの新鮮さなどを考えるとデジタルの力は強い。しかしながら、紙媒体のよさも感じている」とのこと。今後はそのすみ分けが必要になってくるのかもしれません。

 

 

インドとは異なるとはいえ、日本社会もさまざまな差別が存在しています。山田さんは、自分の職場は恵まれている、としながらも「事件現場や取材で足を運ぶと、周囲は男性ばかり、というのはよくあります」と映画の中で男性たちに囲まれながら取材に奮闘する女性記者たちに共感していました。
「映画が大好き」、と話す山田さんは、これまで映画やミニシアター等の魅力を記事にしています。今後も、その魅力を取材し伝えていきたいということで、心に残った作品を聞いてみました。大好きな映画はなんと『仁義なき戦い』!…「菅原文太さんってかっこいいですよね」と笑顔で語ってくれました。

 


第335回『チア・アップ!』
 ●上映日:2025年
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第335回『チア・アップ!』 ●上映日:2025年3月 彩の国さいたま芸術劇場

ゲスト:石川佳代さん、林田惠子さん(元さいたまゴールドシアター団員)

 

3月8日(土)「チア・アップ!」アフターセミナーを開催しました。

 

上映会場の彩の国さいたま芸術劇場には2006年から2021年に活動していた劇団がありました。それは芸術監督を引き受けた蜷川幸雄氏のこんな言葉から始まります。

 

『年齢を重ねるということは、様々な経験を、つまり深い喜びや悲しみや平穏な日々を生き抜いてきたということの証でもあります。その年齢を重ねた人々が、その個人史をベースに、身体表現という方法によって新しい自分に出会うことは可能ではないか?ということが、私が高齢者の演劇集団を創ろうと思った動機です。その表現集団の名前を「さいたまゴールド・シアター」とします。』

 

そしてこの言葉に突き動かされる様に応募し、千人を超える応募者の中から選ばれ活動を続けてこられたお二人が登壇して下さいました。

 

お一人は教師として働いた後キャリアカウンセラーとして女性と仕事をテーマにお仕事をされ、定年退職のタイミングで応募をした石川佳代さん。合格後もフリーのキャリアカウンセラーとして働きながら劇団の活動を続けられました。蜷川氏の舞台を観て感動した経験から「面接で蜷川さんに会えるかしら?」そんなファン心理で応募されたそうです。

 

もうお一人は義理の両親、ご自身の両親の介護に追われどうしようもないストレスに押しつぶされそうな時に募集記事をみつけ「新しい自分に出会う」「55歳以上」という言葉にこれだ!という想いで応募した林田惠子さん。それまでは身体を動かしたい、自分で表現したいという気持ちが募っていたものの芝居は観るのもやるのも興味が無かったといいます。

 

お二人には映画「チア・アップ!」の感想、応募の動機、劇団員になってからの変化、印象に残っている作品、蜷川氏とのエピソードなどをお話して頂きました。

 

石川さんは定年退職と同時にさいたまゴールド・シアターの活動が始まりその後もいきいきとしている様子を見た娘さんからは「定年してからが一番楽しそう」と言われ、ご自身も定年後の20年ずっと楽しいとおっしゃいます。これから定年を迎えるのも怖くないと思えるお話ですよね。

 

林田さんは「解放」という言葉で劇団に入ってからの変化を表現して下さいました。自分を頼ってくる家族のケア、辛いと思っていた事からの解放。そして初めて自分を必要とされない世界の中で貪欲に色んな事を吸収し世界が広がったとおっしゃいます。まだまだ吸収できることは探せばあるという事です。

 

映画を観て感じたお話の中に「生ききる」という言葉を使っていらっしゃいました。主人公が生ききった姿に感銘を受けた、自身もそうありたいと。この「生ききる」という言葉とっても素敵な響きです。

また映画の中ではチアをやるにあたって仲間の存在が重要になってきますが、劇団の活動も仲間の存在は大きかったといいます。お互いがお互いの成長を見守りあっていたのでしょうね。

 

最後にお二人に映画の主人公マーサからの質問に答えて頂きました。

「自分の一番好きな所を教えて!」

 

「好奇心旺盛なところ」という石川さん

「思ったら行動してしまうところ」という林田さん

 

それがあったからさいたまゴールドシアターの一員になれたのは間違いないです!

 

映画からもお二人のお話からも「年を重ねるって楽しいんじゃない?」そんな希望が湧いてきました。

そしてお二人のパワーを蜷川さんが見逃がすはずが無いと感じる対談でした。

 


第334回『ぺーパーシティ』
 ●上映日:2025年2月 埼玉会館
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第334回『ぺーパーシティ』 ●上映日:2025年2月 埼玉会館

ゲスト:エイドリアン・フランシスさん(当作品監督)

 

 2025218日『ペーパー・シティ』のアフターセミナーを開催しました。

オーストラリア出身のエイドリアン・フランシス監督にこの作品に対する思いや映画の魅力等についてお話を伺いました。

 

この作品の最初の画面に、ある言葉が浮かび上がります。he struggle of man against power is the struggle of memory against forgetting”( 権力に対する人間の闘いは、記憶と忘却の闘い)。エイドリアンさんは、若い頃、作家ミラン・クンデラの小説にあるこの一節に衝撃を受けたとのこと。今回の映画作品にも影響を与えているとのことでした。

 

エイドリアンさんは、十数年前、アメリカのドキュメンタリー映画『戦争の霧(The Fog of War)』を観て東京大空襲を知ったそうです。この作品は、ケネディ政権時代のアメリカの国防長官で東京大空襲の指揮官カーチス・ルメイの部下であったロバート・マクナマラのインタヴュー作品です。そして東京大空襲とは、都市の1/4を破壊し10万人もの人々が亡くなる大規模で破壊的な行為なのに、広島や長崎の原爆のように知られていないことやその事実に関する公的な記念碑や資料館等がないことに驚いたそうです。エイドリアンさんの故郷、オーストラリアだったら記念館等を立てるだろうとお話されました。

 

また、この作品を監督したことで「戦争というのはVSと単純に思っていたけれど、空襲の生存者の方から話を聞くことで、戦争によって増えていく民間人の犠牲者について考えるようになった」とのこと。「第1次世界大戦時の民間人の犠牲者は約5%、第2次世界大戦時は約50%、そして1990年代以降は、犠牲者の約90%が民間人と増え続けています。現在ガザでの紛争では、昨年で約5万人の民間人が犠牲になっているといわれており、戦争による民間人への影響について考える必要がある」とお話されました。

 

現在も世界で紛争・戦争が起きています。「日本もオーストラリアも民主主義の国。いま日本は、防衛費を増やし憲法九条を変えようという動きによって戦争に近づこうとしている。しかし、私たちは選挙に行き、話し合い、デモをするなどシンプルな行動を起こすことで未来を変えることができる」とお話をされました。

 

その他、エイドリアンさんは一番好きな映画に『2001年宇宙の旅』を挙げ、セリフが少なく音楽や映像で私たちにいろいろなことを伝えてくれる作品とその理由を語りました。学生時代、映像の魅力を知ったというエイドリアンさんは、映像は、言葉(セリフ)を超えて伝えることができるものがあると感じているそうで、今回の作品『ペーパー・シティ』も、セリフが少なく登場人物の表情や動きや周囲の音等で何かを伝える、ということを意識されているようでした。

 

この作品の主要な登場人物3名は、完成をみることなく亡くなってしまったそうです。エイドリアンさんにとって、この作品はまさにhe struggle of man against power is the struggle of memory against forgetting”( 権力に対する人間の闘いは、記憶と忘却の闘い)、という言葉を体現したものとなったのかもしれません。

 


第333回『鍵泥棒のメソッド』
 ●上映日:2025年
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第333回『鍵泥棒のメソッド』 ●上映日:2025年2月 蕨市民会館


第332回『枯れ葉』
 ●上映日:2025年
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第332回『枯れ葉』 ●上映日:2025年2月 彩の国さいたま芸術劇場

ゲスト:認定NPO法人クッキープロジェクトさん(クッキー販売)

 

28日(土)『枯れ葉』上映の合間に25種類以上のクッキー達を販売しました。

クッキープロジェクトさんは「かわいそうだから」ではなく「プレゼントしたくなる」を合言葉に障がい者の手作り品の向上と販路開拓に取り組んでいらっしゃいます。

現在は埼玉県小児医療センター内のおかし屋マーブルと北浦和にあるカフェ併設のマーブルテラスでクッキー等のお菓子を買うことが出来ます。

38日(土)〜10日(月)には浦和コルソのクッキーバザールにも出店予定ですよ!

マーブルには色んな人が混ざり合うという想いが込められています。

駆けつけて下さったボランティア親子さんもありがとうございました。

 


第331回『海の上のピアニスト』
 ●上映日:2025年
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第331回『海の上のピアニスト』 ●上映日:2025年1月 埼玉会館

ゲスト:米田雄一さん(ギタリスト・川口在住)

 

1月24日(金)埼玉会館にて「海の上のピアニスト」アフターライブを開催しました。

 

いつもはサックスやボーカルとコラボでのご出演ですが今回は単独で。もともと大学のJAZZ研ご出身でJAZZをバックグラウンドとした演奏スタイルでしたがその後様々なジャンルの演奏・音楽制作に携わり、地元川口では音楽の普及や地域活性化を目指した活動もなさっています。

映画のアフターライブという事で今作ゆかりのエンニオ・モリコーネ映画音楽を特集して下さいました 

 

 

「海の上のピアニスト」から

   1900THEME

   A MOZART RE-INCARNATED

   MAGIC WALTZ

「ニュー・シネマ・パラダイス」から

   MAIN THEME

   LOVE THEME

   CHILDHOOD AND MANHOOD

ONCE UPON A TIME IN AMERICA」から

   ONCE UPON A TIME IN AMERICA

映画のシーンが蘇ってくる様な至福の時間でしたね。

今回の上映前はお問い合わせのお電話も多く、ライブ目当てに足を運んで下さった方もいらっしゃいます。昔観た名作をパートナーと楽しんだ方も。映画にとって音楽は欠くことのできない大切な要素だと改めて感じる作品でした。

 


第330回『クーリエ:最高機密の運び屋』
 ●上映日:2025年1月 彩の国さいたま芸術劇場
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第330回『クーリエ:最高機密の運び屋』 ●上映日:2025年1月           彩の国さいたま芸術劇場

ゲスト:まつかわゆまさん(シネマアナリスト)

テーマ:イギリス映画はスパイがお好き! 

 

1月18日(土)「クーリエ:最高機密の運び屋」アフターセミナーを開催しました。

 

 初めに最近の映画では核兵器または原爆の取り扱われ方に変化があるとのご指摘をされました。昔は最終兵器として国を守る為などといった捉え方をしていたのに対し「オッペンハイマー」に見るように原爆が貴方の子ともにどんな影響を与えるのか?といった視点で描かれていると。

 そして今まで知られていなかった出来事や描かれてこなかった事柄が次々映画化されている点にも触れました。皆さんにお配りした資料には参考にという事で「裏切りのサーカス」「13デイズ」「親愛なる同志たちへ」「ジョーンの秘密」などの映画を挙げて下さっています。

 話はイギリスの美男子俳優ブームへと飛びますが、せっかく実力のある俳優が育ってもアメリカの映画界に流れてしまうといった苦労がイギリスにはあったそうです。男性が好む映画のマッチョ俳優ばかりになってしまったアメリカにあって、甘い顔立ちで女優さんの相手役に適した俳優が必要になったのだと。この映画の主役ベネディクト・カンバーバッチもその第2次ブームの中の一人だったと言います。美男子かどうかの判断は皆様におまかせして。

 テーマは「イギリス映画のスパイ」なので最後は007に始まりなぜイギリスでスパイなのか?地理的なもの政治的背景等からひも解いてくれました。エンタメ色の強いスパイ映画かシリアスなスパイ映画か観る側も好みが分かれますよね。

 お客様の反応も大きく頷いたり笑い声があがったり、多くの方がお話に出てきた映画や物語を鑑賞されているのだという事がわかります。また事件の年代的に記憶にあるというお客様もいらしたり今の世界情勢と重ねる方もいらっしゃいました。

 


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