第351回シネマスタジオ蕨 蕨市民会館コンクレレホール(JR蕨駅)

©2021「梅切らぬバカ」フィルムプロジェクト

『梅切らぬバカ』

【日時】10月16日(木)

10:30/14:30

 

一緒に笑って、たまに怒って涙して。

このありふれた毎日が宝物。

 

 

都会の古民家で寄り添って暮らす母と息子。ささやかな毎日を送っていたが、息子が50回目の誕生日を迎えた時に母はふと気づく。「このまま共倒れになっちゃうのかね?」母親と自閉症を抱える息子が、社会の中で生きていく様を温かく誠実に描く本作。包容力あふれる母親を演じるのは、54年ふりに主演を務める加賀まりこ。軽口を叩きながらも、小柄な身体で大きな息子の世話をする姿はとてもチャーミング。だからこそ、やがて訪れる“息子が1人で生きる未来”を案ずる横顔が、より一層切ない。息子役にはNHK連続テレビ小説「おちょやん」など俳優としても活躍中の塚地武雅(ドランクドラゴン)。地域コミュニティとの不和や偏見といった問題を取り入れながらも、親子の絆と深い愛を描き、あたたかな感動をもたらす。

 

 

父親代わりの梅の木が運んでくれた“小さな奇跡”とは•・・?

 

山田珠子は、息子・忠男と二人暮らし。毎朝決まった時間に起床して、朝食をとり、決まった時間に家を出る。庭にある梅の木の枝は伸び放題で、隣の里村家からは苦情が届いていた。ある日、グループホームの案内を受けた珠子は、悩んだ末に忠男の入居を決める。しかし、初めて離れて暮らすことになった忠男は環境の変化に戸感い、ホームを抜け出してしまう。そんな中、珠子は邪魔になる梅の木を切ることを決意するが...

 

 

ことわざ「桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿」とは?

 

樹木の剪定には、それぞれの木の特性に従って対処する必要があるという戒め。転じて、人との関わりにおいても、相手の性格や特徴を理解しようと向き合うことが大事であることを指す。

 

 

加賀まりこ 塚地武雅

渡辺いっけい 森口瑤子  斎藤汰鷹

徳井優 広岡由里子 北山雅康 真魚 木下あかり 鶴田忍

永嶋柊吾 大地泰仁 渡辺穣 三浦景虎 吉田久美 辻本みず希 林家正蔵 高島礼子

 

 

監督・脚本:和島香太郎

製作代表:松谷孝征 エグゼクティブプロデューサー:市井三衛 槙田寿文 小西啓介 プロデューサー:本間英行 根津勝 矢島孝 深深宏 共同プロデューサー:杉本雄介 音楽:石川ハルミツ 撮影:沖村志宏 照明:士山正人 録音:猪股正幸 編集:杉本博史 装飾:高橋光 記録:工藤みずほ  助監督:富澤昭文 音楽プロデューサー:木村学 音響効果:勝亦さくら ミュージックエデイター:大森力 他 制作担当:村山大輔 制作主任:入交祥子 ラインプロデューサー:岩田均 配給・宣伝:ハピネットファントム・スタジオ 文化庁委託事業 「ndjc:若手映画作家育成プロジェクト 2020」長編映画の実地研修完成作品

 

©2021「梅切らのパカ」フィルムプロジェクト 2021/日本/77分/5.1ch/ビスタ/カラー






第352回彩の国シネマスタジオ 彩の国さいたま芸術劇場映像ホール(JR与野本町駅)

© 1987 / Pelemele Film GmbH - Pro-ject Filmproduktion im Filmverlag der Autoren GmbH & Co. Produktions-Kommanditgesellschaft München - Bayrischer Rundfunk/BR - hr Hessischer Rundfunk

『バグダッド・カフェ 4Kレストア』

【日時】10月22日(水)~26日(日)

10:30/14:30

 

★アフターセミナー開催 10月25日(土)14;30の回終了後

  ゲスト:渋谷 哲也 さん(日本大学文理学部 教授 ドイツ映画研究)

 

 

あの場所で、また会おう

1989年、公開とともに熱狂を巻き起こしミニシアターブームの象徴となった不朽の名作が4Kレストアで再びスクリーンに

 

きこえる?

 

わたしは、あなたをよんでいる。

 

アメリカ西部、モハヴェ砂漠にたたずむ寂れたモーテル「バグダッド・カフェ」に現れたのは、場違いな風貌のドイツ人旅行者ジャスミン。

オーナーのブレンダは家庭も仕事もうまくいかずいつも不機嫌。持ち物は全て男物、勝手に掃除を始め店を手伝おうとする得体の知れぬ訪問者ジャスミンに対して怪訝な態度をみせるが、朗らかなジャスミンは周囲の人々を巻き込み、店は活気付いていく。次第にブレンとジャスミンの心は近づいていき、かけがえのない友情で結ばれていく……カフェに集うのは、近くのトレーラーハウスに住む老画家ルディ、アンニュイなタトゥーイストのデビー、モーテルの隣にテントを張って住み着いているエリックなど個性的な面々。訪れるのも立ち去るのも自由、誰をも受け入れる場所、それが「バグダッド・カフェ」。

 

青く広い空、砂漠の乾いた空気、給水塔と空を舞うブーメラン

公開から35年。名曲「コーリング・ユー」とともに鮮やかによみがえる、あの風景。

1989年に日本公開され、ミニシアターブームの象徴となった珠玉の名作『バグダッド・カフェ』。多くの人が「好きな映画」として挙げ、リバイバルのたびに熱心なファンを生んでいる本作が、今年3月に亡くなったパーシー・アドロン監督監修のもと4K修復され、日本のスクリーンに戻ってくる。

どこまでも広い空、砂漠の乾いた空気、ふしぎな光(ルビ:ビジョン)とちいさな魔法(ルビ:マジック)――どこか寂しく、なぜだか懐かしいあの景色。アカデミー賞歌曲賞にノミネートされ、数多のアーティストがカバーした名曲「コーリング・ユー」とともに、鮮やかに蘇った本作をぜひスクリーンでご堪能ください。

 

 

「あらゆる肌の色、バックグラウンド、信条の違いを理解し受け入れる温かさを描いたこの物語は、現代における癒しの源になるのだと感じたんだ」

――パーシー・アドロン監督

 

『バグダッド・カフェ』4Kレストア

監督: パーシー・アドロン/脚本:パーシー&エレオノーレ・アドロン/出演:マリアンネ・ゼーゲブレヒト/ジャック・パランス/CCH・パウンダー、ほか
1987年/西ドイツ/108分/英語、ドイツ語/カラー/1.661

 

提供:是空/TCエンタテインメント

 

配給:アルファズベット


第353回彩の国シネマスタジオ 埼玉会館小ホール(JR浦和駅)

© 2023 MANDARIN & COMPAGNIE - FOZ - GAUMONT – FRANCE 2 CINÉMA - SCOPE PICTURES – PLAYTIME PRODUCTION

『私がやりました』

【日時】10月31日(金)

10:30/14:30/18:30

 

★アフターセミナー開催 14;30の回終了後

    ゲスト:須藤 健太郎 さん(学習院大学 文学部 フランス語圏文化学科 准教授)

 

パリの大豪邸で起こった、有名映画プロデューサー殺人事件。

容疑者から一躍人気スターになった若手女優の前に、真犯人を名乗る女が現れ---?

 

 

有名映画プロデューサーが自宅で殺された。容疑者は、売れない新人女優マドレーヌ。プロデューサーに襲われ、「自分の身を守るために撃った」と自供する彼女は、親友で軽け出しの弁護士ポーリーヌと共に法廷へ。鮮やかな弁論と感動的なスピーチで陪審員や大衆の心をつかみ、正当防衛で無罪を勝ち取る。それどころか、「悲劇のヒロイン」として一曜時の人となり、大スターの座へと駆け上がっていく。

 

ところが、そんなある日、二人の前にオデットという女が現れる。プロデューサー殺しの真犯人は自分で、マドレーヌたちが手にした富も名声も、自分のものだというのだ。こうして、女たちによる「犯人の座」をかけた駆け引きが始まるーーー。

 

 

監督を務めるのは名匠フランソワ・オゾン。マドレーヌとポーリーヌ役には、チャーミングな凸凹コンビを作り上げたナディア・テレスキウィッツとレベッカ・マルデール。また、2人の前に立ちはだかるヴィランのオデットを演じるのは、強烈なインパクトで登場するイザベル・ユベール。ユーモアとブラックジョークに溢れたクライムミステリーが、圧倒的なエンターテインメントとしてスクリーンに登揚するーーー

 

 

監督:フランソワ・オゾン『8人の女たち』『しあわせの雨傘』出演:ナディア・テレスキウィッツ、レベッカ・マルデール、

イザベル・ユペール、ファブリス・ルキーニ、ダニー・ブーン、アンドレ・デュンリエ




第354回彩の国シネマスタジオ 彩の国さいたま芸術劇場映像ホール(JR与野本町駅)

©2022 Komplizen Film Haut et Court Frakas Productions TOBIS / Erfttal Film und Fernsehproduktion

『ぼくは君たちを憎まないことにした』

【日時】11月12日(水)~16日(日)

10:30/14:30

 

★アフターセミナー開催 11月15日(土)14;30の回終了後

  ゲスト:豊岡 めぐみ さん(フランス哲学専門)

 

アカデミー賞スタッフが贈る、世界的ベストセラー小説の映画化

あなたは、憎しみに満ちたこの“世界”と向き合う勇気はあるかー?

 

 

最愛の妻を奪われた男と生後17ヶ月の息子

悲しみと希望を詩情豊かに綴る感動の実話

 

 

 

2015年11月13日金曜日の朝。ジャーナリストのアントワーヌ・レリスは息子のメルヴィルと一緒に、仕事に急ぐ妻のエレーヌを送り出した。息子のために健康的な朝食を手作りして体調管理に気を配り、おしゃれでユーモアのセンスもある。最高の母であり、最愛の妻が、突然、天国へ行ってしまった。そんな時でも息子はお腹を空かせ、砂で遊び、絵本の説み聞かせをねだる。誰とも悲しみを共有できない苦しみと、これから続く育児への不安をはねのけるように、アントワーヌは手紙を書き始めた。妻の命を育ったテロリストへの手紙は、息子と二人でも「今まで通りの生活を続ける」との決意表明であり、亡き妻への誓いのメッセージ。一晩で20万人以上がシェアし、新聞の一面を飾ったアントワーヌの「憎しみを贈らない」詩的な宣言は、動揺するパリの人々をクールダウンさせ、テロに屈しない団結力を芽生えさせていくのだったー。

 

本作は、家族3人で幸せに着らしていたアントワーヌが、テロ発生から2週間の出来事を綴った世界的ベストセラー「ぽくは君たちを増まないことにした』の映画化である。最愛の人を、予想もしないタイミングで失ったとき、その事実をどう受け入れ、次の行動に出るのか。アントワーヌは確信している、はいつもどこかから二人を見守っていると。

 

 

監督・脚本:キリアン・リートホーフ『陽だまりハウスでマラソンを』

原作:「ぼくは君たちを憎まないことにした」

2022年/ドイツ・フランス・ベルギー/フランス語/102分/シネスコ/5.1ch/原題: Vous n‘aurez pas ma haine/英題:YOU WILL NOT HAVE MY HATE /日本語字幕:横井和子/提供:ニューセレクト/配給:アルバトロス・フィルム/後援:在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ



第355回彩の国シネマスタジオ 埼玉会館小ホール(JR浦和駅)

© TS Productions, France 3 Cinéma, Longride – 2022

『アダマン号に乗って』

【日時】11月21日(金)

10:30/14:30/18:30

 

 

ベルリン国際映画祭でまさかの金熊賞《最高賞》受賞!
日仏共同製作の「優しい」ドキュメンタリー

今年2月、第73回ベルリン国際映画祭でクリステン・スチュワートら審査員たちが華々しい作品群のなか金熊賞《最高賞》を贈ったのは、ある1本のドキュメンタリーだった。「人間的なものを映画的に、深いレベルで表現している」と賞賛された本作を手掛けたのは、世界的大ヒット作『ぼくの好きな先生』(02)で知られる現代ドキュメンタリーの名匠ニコラ・フィリベール監督。多様性が叫ばれるずっと以前から、社会的マイノリティーとされる存在や価値が共存することを淡々と優しい眼差しで捉え続けてきた。本作には、ニコラ監督と20年来の交流を持つ配給会社ロングライドが、『人生、ただいま修行中』(18)に続き共同製作として参加。金熊賞受賞の大きな反響を受けて、25カ国以上での公開が決定。日本でも、時期を繰り上げて緊急公開されることとなった。

みんな違ってみんな良い。
パリ、セーヌ川に浮かぶ、奇跡のような船〈アダマン〉

パリの中心地、セーヌ川のきらめく水面に照らされた木造建築の船に、今朝もひとり、またひとりと橋を渡ってやってくる。ここ〈アダマン〉はユニークなデイケアセンター。精神疾患のある人々を無料で迎え入れ、創造的な活動を通じて社会と再びつながりを持てるようサポートしている。この船では誰もが表情豊か。

即興のコンサートでフレンチロックを熱唱!ワークショップでは、色とりどりの絵を描き、カフェでレジ打ちをしてお客さんのお気に入りのカップにコーヒーを淹れる。精神科医療の世界に押し寄せる“均一化”、“非人間化”の波に抵抗して、共感的なメンタルケアを買くこの場所をニコラ監督は「奇跡」だという。
<アダマン)の日々をそっと見つめる眼差しは、人々の語らう言葉や表情の奥に隠れされたその人そのものに触れていく。そして、深刻な心の問題やトラウマを抱えた人々にも、素晴らしい創造性があり、お互いの違いを認め共に生きることの豊かさを観るものに伝えてくれる。本作は、間違いなく最も「優しい」映画であり、この時代にもたらされた“希望”そのものである。


監督:ニコラ・フィリベール 2022年/フランス・日本/フランス語/ 109分/アメリカンビスタ/カラー/原題:SurL'Adamant/日本語字幕:原田りえ 配給:ロングライド 協力:ユニフランス

 




【シネマスタジオとは?】

NPO法人埼玉映画ネットワーク主催の映画上映会。

各会場とボランティアスタッフのサポートのもとで定期的に映画上映を行い、身近な場所で世界の多様な作品を観られる場所と機会を提供しています。

 

【当上映会のシステム】

当日券・回数券のみ/お支払いは現金のみ/全席自由/各回入替制

◎チケットは各回上映分を9時30分より販売開始(当日券のみ)

 ※会場や作品によって例外があります。詳細はホームページ・チラシ・各種SNSにてご確認ください。

 

【料金・サービスのご案内】

一般1,100円/小中高生600円(要学生証)

回数券

 11枚つづり11,000円。切り離し利用可。3年間有効。

スタンプカード(チケット兼用)

 鑑賞した映画の作品名のスタンプを押します。10個集めると1回無料で鑑賞できます。

 鑑賞履歴にもなります。

特別興行の場合、料金が変わる場合がございます。

 

【上映会場】

詳しくはコチラ

①彩の国さいたま芸術劇場(JR「与野本町駅」)

②埼玉会館(JR「浦和駅」)

③蕨市民会館(JR「蕨駅」)

 

【アフターイベント】

◎3種類のアフターイベントを実施!

 「アフタートーク」映画関係者の話を聞いてみよう!

  映画関係者によるトーク(映画監督、原作者、プロデューサー、出演者など)

 

 「アフターセミナー」作品の背景を知り理解を深める!

  専門家によるセミナー(その道の専門家・識者、大学教授など)

 

 「アフターライブ」で盛り上がろう!

   上映作品に関連するライブパフォーマンス(音楽家、芸術家、芸人など)

 

*上映会期間中の他の回を鑑賞したお客様であれば、

 スタンプカードの提示で、イベントにご参加いただけます。

特定非営利活動法人 埼玉映画ネットワーク

〒330-0063 埼玉県さいたま市浦和区高砂2-3-10黒澤ビル3階

電話 048-762-9407(携帯電話 080-1368-7399)

Fax 048-762-9427

E-メール info@eiganetwork.or.jp

 

*土日祝日および各イベントの翌日は原則お休みを頂いております。

*訪問される際は必ず事前の連絡をお願いいたします。